一度も間違いを犯さなかった人がいるなら連れて来てごらんよ
そしたら私が何も達成しなかった人を連れてきてあげるから
~ジョーン・コリンズ~
80歳を超えてまだまだ元気に活躍するジョーン・コリンズですが、1955年に「ピラミッド」で衝撃的なハリウッドデビューを飾った後、結婚離婚を繰り返しながら次第に忘れ去られてしまいました。
78年の「サ・スタッド」あたりから再び注目されはじめ、82年の「ダイナスティ」では全米にコリンズ旋風が巻き起こりました。50歳を過ぎて「プレイボーイ」の表紙を飾ったこともありました。それほど彼女は美しかったということです。
そんな美しい彼女が60歳を超えたころ(僕の記憶が正しければ、ですが)、こんなことを言っていました。
年齢とは単なる数字よ、なんて見当違いもいいとこね。もちろんあなたがワインのボトルなら別よ。
年齢とは単なる数字 (Age is just a number) とは西洋では誰もが使う慣用句で、年齢に関係なくいくつになっても自分らしくやりたいことをやる。年齢に対するポジティブな表現です。
でもジョーンは年を重ねて衰えていく自分の美貌をそんな言葉でごまかすことはしませんでした。ワインのボトルなら別よ、と軽いジョークを加えながら見当違いだとキッパリ言い切ります。
美の問題はまるで、生まれながらの金持ちがどんどん貧乏になっていくようなものよ。
とまた、あるところで答えています。
そして美に対することだけでなく、人生そのものに対しても彼女は正直に向き合っています。
彼女は言います、あなたが間違いを犯すまでそれは人生とは呼べないわ、と。
結婚離婚を繰り返し、更にまた恋をしては破れ、間違いを犯してはやり直しと、酸いも甘いも知っている彼女だからこそ、冒頭の言葉のように、神様でもない限り、間違いを犯さなかった人はいない、と言い切っているのです。
自分は何を達成してきたのかわからない、というあなた。どんな小さなことでもいい。やり遂げたことを思い出してみてください。必ずあったはずです。そしてこれからもあるのです。その小さな達成の積み重ねがやがて大きく花開くのです。
ジョーン・コリンズが言っているように、何も達成しなかった人もまた、いないのですから。
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