2014年5月13日火曜日

ジョニー・デップ




子供が生まれたとき、あらゆる種類の意味深い重要なことを考えさせられたよ。
なぜあなたは生きているのか、みたいな。
~ジョニー・デップ~


子供の誕生が男の人生を変えるというのはよくある話だが、ジョニー・デップも例外ではなかった。
1999527日以前までの自分のやったことは、まるでイリュージョンのようだった。存在するけれども実態がなかった。娘が、娘の誕生が私に人生を与えてくれた。とその日のことを振り返っている。
多かれ少なかれ男はそういった感動や衝撃をもって子供の誕生を経験する。
女性は妊娠を自覚した時から、いや、自覚しなくとも胎盤に卵子が着床した時から出産するときまでその子と命を共有してきているが、少なくとも子供が生まれた瞬間に男にはその子が自分の分身であるという実感はない。もちろん頭では理解しているが、命の鼓動が感じられないのだ、残念ながら。
だから男はあらゆる種類の意味深い重要なことを考えるようになる。命とか愛とか。
人生で価値ある質問は四つ何が神聖か? 魂によってつくられたものは? 生きていくうえで価値あるものは? 何のために死ぬことが価値ある死か? 答えはどれも同じ、愛だけだ。
などと言葉を残したりする。

母親が子供と命を共有していた40週間という差は縮まらないし、どんなことをしても追いつけない。出産は英語でGive Birthという。She gave birth to a babyのように使う。つまり子供は母親によってこの世界に送り出されるのである。そして男は出産によって新たな人生を与えられ、生きることとは何か、と考えるようになるのである。
そして男が本当の意味で自分を父親として実感するのはもう少し先のことになるである。


2014年5月9日金曜日

ブルース・ウィリス






過去をやり直すことはできない。しかし繰り返さないことはきっとできる。
~ブルース・ウィリス~

歴史に~だったならという言葉が通用しないように、人生にも、もしあの時~だったら、という言葉は通用しません。あなたの過去はどんな過去でしたか? 人に誇れる過去でしたか? それともやはり、あの時こうだったら今頃きっと……、やり直せるならもう一度……、などと思ってしまうような人生でしたか?
しかしそう思うのはあなただけではありません。後悔先に立たずならまだしも、後悔後を絶たず、の生活を続けるのが人の常です。失敗や過ちを繰り返しては後悔し、自己嫌悪に陥るのです。

なぜそうなるのでしょうか。
それは、どんな失敗をしたのか、なぜ失敗したのか、どのような過ちを犯したのかを自分でしっかり認識していないから繰り返してしまうのです。

さあ、5年後のあなたが、私の過去5年間は素晴らしいものだったと言えるようになるために今日するべきことは、たったふたつだけです。
 
まずは過去をしっかり検証することです。
5年前を思い出してください。すると5年前も今も大して状況が変わっていないことに気づくはずです。ということは5年前から今に至る道も、10年前から5年前に至る道も同じだったということです。今日から変わらなければ5年後もまた同じ状況でいることは明らかです。

そして次にするべきことは、過去を常に意識し同じことを繰り返さない、と誓うことです。
しかしそれは口で言うほど簡単なことではありません。なぜなら、認めたくないかもしれませんが、その方向に流れてしまう(あるいは逃げてしまう)のは長年のうちにあなたの身についてしまった習慣だからです。今日までのあなたは、ついつい楽な方向へ無意識のうちに流れて行ってしまっていたのです。

ブルース・ウィリスもそこを言っています。
繰り返さないことはきっとできる。 
きっと、という言葉に込められた意味をよく考えてください。無意識の流れを意識的に修正するのは容易ではないと言っているのです。

5年後のことをしっかりと見据えて、過去の5年間を繰り返さない。

あなたならきっとできるはずです。

2014年5月6日火曜日

ジョーン・コリンズ







一度も間違いを犯さなかった人がいるなら連れて来てごらんよ

そしたら私が何も達成しなかった人を連れてきてあげるから

~ジョーン・コリンズ~



80歳を超えてまだまだ元気に活躍するジョーン・コリンズですが、1955年に「ピラミッド」で衝撃的なハリウッドデビューを飾った後、結婚離婚を繰り返しながら次第に忘れ去られてしまいました。
78年の「サ・スタッド」あたりから再び注目されはじめ、82年の「ダイナスティ」では全米にコリンズ旋風が巻き起こりました。50歳を過ぎて「プレイボーイ」の表紙を飾ったこともありました。それほど彼女は美しかったということです。

そんな美しい彼女が60歳を超えたころ(僕の記憶が正しければ、ですが)、こんなことを言っていました。

年齢とは単なる数字よ、なんて見当違いもいいとこね。もちろんあなたがワインのボトルなら別よ。

年齢とは単なる数字 (Age is just a number) とは西洋では誰もが使う慣用句で、年齢に関係なくいくつになっても自分らしくやりたいことをやる。年齢に対するポジティブな表現です。
でもジョーンは年を重ねて衰えていく自分の美貌をそんな言葉でごまかすことはしませんでした。ワインのボトルなら別よ、と軽いジョークを加えながら見当違いだとキッパリ言い切ります。

美の問題はまるで、生まれながらの金持ちがどんどん貧乏になっていくようなものよ。 
とまた、あるところで答えています。

そして美に対することだけでなく、人生そのものに対しても彼女は正直に向き合っています。

彼女は言います、あなたが間違いを犯すまでそれは人生とは呼べないわ、と。

結婚離婚を繰り返し、更にまた恋をしては破れ、間違いを犯してはやり直しと、酸いも甘いも知っている彼女だからこそ、冒頭の言葉のように、神様でもない限り、間違いを犯さなかった人はいない、と言い切っているのです。 
 
自分は何を達成してきたのかわからない、というあなた。どんな小さなことでもいい。やり遂げたことを思い出してみてください。必ずあったはずです。そしてこれからもあるのです。その小さな達成の積み重ねがやがて大きく花開くのです。

ジョーン・コリンズが言っているように、何も達成しなかった人もまた、いないのですから。